初同人誌『読むストロングゼロ』作成備忘録
このあいだ(1ヵ月前)初めて同人誌を作ったのです。
人生初サークル名もつけました。「文文文庫」です。5秒でつけました。
というわけで、メモ代わりに工程を思いつくまま記載し、脳のちっぽけな自分が忘れたり、同人誌をつくりたいなぁ~~と二の足を踏む誰かの背中をざっくりと押せればよい所存。
この記事参考になるのかな?
ならないかなあ。
ならないなあ。
さて、作ったのはこちら。
↑は電子書籍です。実は電子の力も手に入れました。
電子書籍化する工程も初めてだったので、こちらもメモできれば幸い。
■ まずは同人誌をつくる。元旦に願う。
新年の抱負として同人誌を作ろうと元旦に決めてから、期間的に内容と手配から印刷・配布までおよそ5か月。その後約2週間ほどで電子書籍化。退勤後と土日を利用。
工程は何があったか思い出すと
① 内容決め(テーマ)
② 体裁決め(本の大きさ、だいたいのページ数)
③ 印刷所決め
④ 内容&表紙デザイン
⑤ 入稿
⑥ 配布
⑦ 電子書籍化
⑧ 販売場所の決定
こんなところ。
順番に行ってみましょう
① 内容決め
これは同人誌つくりたいなあという野望があるならなんでもいいでしょう。
私の場合は、「読むストロングゼロ」というタイトルが降ってきたので、こちらを採用。お酒をテーマにしたアンソロジーとしました。私はお酒が好きです。
自分ひとりだけでページを埋めるのは不安だったため、こういうのにはホイホイついてくる妄想垂れ流しの得意な馴染みのフレンズを引っ掛けました。
締め切りを守り、一定の作品クオリティも信頼できそうな連中を巻き込むと内容も安心できますし、自分がたとえ書けなくても同人誌は作らないといけない義務感に追われるので、引き伸ばし傾向のある私のようなマヌケにはおすすめの手でした。
② 体裁決め(本の大きさ、だいたいのページ数)
今回はほぼ同人誌を作ること自体が目的でしたので、作りやすい掌編・短編のアンソロと決定。一人いくつ短編を作成するかを決めます。
この時、こんなゴミみたいな図を作成
ほんとうにゴミです。(レシートの裏)
本の見開きの形(?)の下にある数字がページ数です。
右綴じ左開きの書物として、上図ですと 1が表表紙、2が白紙、3が中表紙、4~5が目次、6~25が本文、26が奥付、27が白紙、28が裏表紙になります。
本編部分が偶数ページで増減するかんじですね。
この時点ではB6全28ページを想定していましたが、結局50ページになりました。
部数は30部と決定。(なんとなく)
だいたいのページ数決めて、担当ページを割り当てます。本分レイアウトは最後私の方で総括する予定にしたため、ページの多少の増減は文字の大きさやレイアウトで調整することにしました。
がばがばです。
③ 印刷所決め
印刷所はページ数とサイズを決めないと注文できません。さっさと決めます。
注意すべきは、印刷所は事前に予約注文先払いで、同人誌データを決められた納期までに入稿するシステムってことなんですね!(初心者感)
さっさと決めるほど安く、納期も安心です。
今回は少部数で価格も安くpdfでネット入稿できる「ちょこっと製本工房」さんを使用。
格安小冊子作成・冊子印刷・制作 ・印刷・印刷通販【ちょこっと(ちょ古っ都)製本工房】
入金が銀行振り込みなのが注意です。
④ 内容&表紙デザイン
小説の内容はさておき、本文レイアウトは豪華にも学生時代に導入した古いパッケージ版CS5の「Indesign」を使用。Wordとかでも全然いけると思います。
表紙は「Illustlater」
あまり参考になりませんね。
設定はこんな感じ。
印刷後もちょうど良かったです。
表紙は気合で作成。
使い方を忘れていたのでいくつか参考にしたURLは下記
【作成手順】初心者のための小説同人誌の作り方 - NAVER まとめ
https://odahara.jp/technical/pdf/pdf_convert_id.php
⑤ 入稿
本文および表紙が出来上がったならば入稿です。
納期に間に合うスピードで滑り込みましょう。
ちょこっと製本工房の場合、見積時にレイアウトのサイズが出るので、それを参考にpdfを作成。
表紙と本文が別々のpdfファイルで入稿です。
入金前ならページ数も変更可能。私はここで50ページに変更・確定しました。
入稿後に、表紙の表・裏を逆にデザインしていたことが判明。即座にメールで連絡し、正しいデザインを送付。快く対応していただけました。ありがとうございます……ちょこっと製本工房……。
⑥ 配布
今回は5/27にあった
で配布しました。
納期に間に合う形なら、お手元に同人誌が郵送で届くはずです。
価格設定は迷いましたが、10ページ100円説を採用して500円
会場設営はこちら。
周りを見渡すと、みなさん机にカラフルなシートを引いていたり、おしゃれな値札が付いていました。
私のは街角の雑誌売りみたいですね。
こんなに胡散臭いのに10冊売れました。物好きな方々がいらっしゃり、たいへんありがたいことです。
⑦ 電子書籍化
さて、リアルの次はデジタルです。デジタル世代ですから。
電子書籍の配布ですと、pdf配布か電子書籍用.epub等に対応させるかあると思います。
ひとそれぞれでしょうが、pdfだとデザイン固定のため、見る端末の画面サイズによって読みにくくなるのが私は不満。
端末ごとに段組やレイアウトが修正される電子書籍用のファイルを作成することにしました。
わざとめんどくさい道を選びましたね。pdfなら入稿時のがあるのにね!
ぶっちゃけ、電子化には以下のURLのサイト様を参考です。
電子書籍を自分で出版してみよう! | Webクリエイターボックス
InDesignの原稿を電子書籍版EPUBにする方法(備忘録) - 翁の嗜み(おきなのたしなみ)
電子書籍作成ソフトSigilを使用して縦書きで見栄えの良い本を作成する方法
↑ほとんど「電子書籍の作り方」ブログを中心に見ながらやりました。
ただ該当記事ではテキストエディタに専用のソフト「coda」を使ってますが、自分はそこら辺が疎いので無視してすべてsigil上でやっています。
⑧ 販売場所の決定
さて、上記方法で電子書籍用ファイルを作りましたらどこで売るか。
自分が思いついたのは「Booth」と「kindle」です。
kindleは有名で利用者も多くお得だなあ、と思ったんですけど、調べてたら米国のロイヤリティがどうので怖気づきました。こわい。
もっとバカスカ読んでもらえたらキンドル採用ですが、現段階ではなんかよくお金周りがわからんので避けました。
というわけで、安心の日本製「Booth」を採用
http://torimatome.main.jp/blogs/archives/5255
↑「Booth」について参考
価格は電子なので、在庫もなしのため半額の250円。
価格帯はあっているのかわかりません。
で、冒頭の販売が完成。
こうなる次第です。
ちなみに『読むストロングゼロ』は自分で言うのもなんですが、面白いです。
気持ち悪い作品が勢ぞろいと評判ですよ(宣伝)
初めてだらけですが、同人誌も作れて電子の力も手に入れたので、今後も新作を作れたら人生が豊かになりますね。豊かにするぞ。
以上、即席のメモでした。